2019年06月24日

室町時代

日本史、予備校生は室町時代をやっています。あの足利尊氏や義満といった時代です。
この時代は現在、日本文化の原型ができた時代です。芸能では盆踊り、能や狂言がそうです。造形では建築や庭作りの原型がこの時代にあります。
生活でも肉食が徐々に行われるようになってきてそれまでの1日2回の食事も1日3回になったのはこの時代です。貨幣もかなり流通するようになります。それに伴って商業活動も活発になっていた時代です。これからはキャッシュレス時代と言われていますが、この時代から今も私たちにとってなくては貨幣はなくてはならないものです。
まったくの未知ではなく、そして社会がそれほど複雑でなく我々が何となく想像できる、つかみどころのある時代です。明治時代になると社会が複雑になってきて急に難しく感じます。
遠い遠い昔ですが、なんとなく身近に感じられる時代を図録や教科書で絵巻物、屏風、絵画を鑑賞できるなんてとてもワクワクします。
私はこの時代が一番好きなです。
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2017年09月10日

高野山観光

DSC_0292.JPG今日は用事を済まして昼前から高野山に行ってきました。今年2回目です。というか人生で2回目です。何度か親といったことはあるのでしょうが、車で高野山まで行って、そこから歩くことがなかったので高野山を感じた幼少期の記憶はないのです。
今日は水泳に行かなかったので思いっきり歩こうと思っていましたが、2時間弱ではそれほど疲れません。奥の院までのメインストリートから離れている山道を見つけては用もなく、人っ子一人いない山の斜面を上って行っては下ってくるということを何度もしては体を疲れさせました。
日曜となるとここは大変な人盛りです。今、NHKでタモリの番組で高野山が特集されています。そのせいもあってかなかなかのにぎわいです。外国人観光客も多いです。
前回行ったのは6月末の平日。5時ころにはほとんど人通りもなく寂しさすら感じました。早く帰らなければという気持ちにかられましたが、今回は夕方4時を過ぎでも人影は絶えることがありませんでした。静かな気持ちになって自然の中で「無」になりたいと思いますが、これだけ人がいるとそれもかないません。聖地ではなく、まるで観光地です。
今回は、前回いけなかった正智院に行きました。閉館前の夕方だったので人もほとんどなくここだけは別世界でした。最古のものは奈良時代、鎌倉時代や室町・南北朝時代の絵巻物や古文書それに仏像が中心に展示されていました。薄暗い照明のせいもあって仏像がとても神秘的に荘厳に見えました。その表情に吸い込まれてしまうような美しさを感じました。昔の人はこういうものを拝むことで心の平安を保ったのでしょう。そしてそれが唯一、最高の幸せだったのでしょう。
様々な雑念で疲れ切っている現代人にとってはまさに癒しの場所です。しばし時を忘れていました。
それでも帰りのことが気になりだし、月曜のことが気になりだし、急いで院を後にしました。
便利で豊かな生活を謳歌していると思っていますが、実は現代人は常に何かに追われて何かに囚われて生きている悲しい生き物かもしれません。
古代・中世の人の時間に対する思い、心の状態は我々に想像もつかないものだったのでしょう。
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2010年06月01日

家康のような人物

歴史上の人物では月並みだが徳川家康が好きである。戦国の世を経て安定した天下統一を果たした大器晩成型の人物。したたかであるが、天下をとるために我慢に我慢を重ねて、最後にチャンスをつかんでしまう。努力と我慢の人というイメージがある。
経営者で喩えるならば、信長は先進的で革新的で天下を納める器が一番あったように思える。しかし、人として一番重要な誠実さが足りなかったのだろう。これがなければ事業は長続きしない。
次に秀吉は信長の功績を発展させて天下を統一した。金の入った経営者が生活を一変させて、生活が派手になり、本来やるべき経営をおろそかにし没落していったような人生ではなかっただろうか!?成功しても謙虚に次の目標をしっかり見据え、歩んでいかなければ事業は長続きしない。
家康といえばその間じっと我慢である。先人の失敗に習いじっと好機が来るまで準備をしていた。戦乱の中したたかさは弱い者の武器。弱い時は強いものに巻かれているが、常に心の中で成功を夢見てじっと我慢する。そして最後に逆転をする。これは現実の社会にもよくあることだ。
じっくり準備をしていたからこそ、あれだけ長期に安定した政権が築けたのだと思う。
まだまだ自分は半人前いつか家康のように成功したいものだ。
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